2015.08.01

富士山をいつまでも美しくする努力

富士山日記第31号(執筆者 環境省 富士五湖自然保護官事務所 房村)

毎年8月の第1週の土曜に、富士山の山梨県側で一大イベントが開催されています。
それは民間企業や行政で組織する「(公財」富士山をきれいする会」の前期クリーン作戦です。
今回の参加者は、分散会場を含め何と2000人以上!!!!
1年に2回実施しますが、なんと、今回で54年目です!!!!
静岡県側でも「富士山をいつまでも美しくする会」という官民共同の団体が活発なをしています。
長年の関係者の努力に頭が下がります。

多数の参加者の皆さんが参加する圧巻の開会式の様子

富士山は、かつては「ゴミの山」とも言われるような状況でしたが、このような関係者の努力によって、今ではほとんど登山道にゴミは見られなくなりました。
富士山を愛する皆さんの取り組みが実を結んでいます。
本当に素晴らしいと感じます。

昭和56年頃の山頂のゴミ捨て場の様子(今では考えられません)

富士山は利用する方が守るべきルール「富士山カントリーコード」が定められています。

1.美しい富士山を後世に引き継ぐ
2.ゴミは絶対捨てずに、すべて持ち帰る
3.ゴミになるようなものを最初から持っていかない
4.登山道をはずれて歩かない
5.登頂記念の落書きをしない
6.車道外へ車両等を乗り入れない
7.溶岩樹型等の特殊地形を壊さない
8.駐車場ではアイドリングをしない
9.動植物を採らない
10.トイレなど公共施設をきれいに使う

美しい富士山をいつまでも守っていくのは皆さんの力が必要です。

(公益財団法人)富士山をきれいする会
http://www.sannichi-ybs.co.jp/fujisan/

富士山をいつまでも美しくする会 清掃活動情報
http://www.city.fujinomiya.shizuoka.jp/fujisan/llti2b0000000zba.html