2015.08.19

富士山お盆時期のパトロール

富士山日記第35号(執筆者 環境省 沼津自然保護官事務所 髙橋)

 

富士山で一番混雑すると思われるお盆に吉田ルートの五合目から八合目までの巡視を行いました。
当日は、曇り時々雨のち晴れと落ち着かない天気でした。そのせいなのか「お盆にもかかわらず登山者が少ないな」と山小屋の方が言っていました。

六合目から巨大とも思える落石防護提沿いに続く登山道をひたすらゴミを拾いつつ登りましたがやけに七合目までの道のりが長く感じました。ゴミはスタート時にはそんなに目につかなかったものが、標高が上がるとともに多くゴミが捨てられていました。

お昼過ぎには風が強くなり、登山者の方は飛ばされそうに踏ん張って登っていました。

六合目登山道の様子
お盆にしては人が少ないです
七合目登山道の様子

帰りも八合目からゴミを拾いつつ下山しましたが、拾うゴミが登山靴のゴムの一部、靴紐などが多く、疲れているのは人間だけではなく靴も同じでしょうか。

また、ペットボトルなどのゴミは公衆トイレ周辺や落石防護シェルター内などに人が集まる場所に多く捨てられていました。

シェルター内に捨てられたゴミ
午後の六合目の様子
天気が回復し、午後になって登山客が多くなりました

今回の巡視は、天候の影響か軽装での登山者は皆無で、終わってみればゴミ拾い主体となり、二人で拾ったゴミが袋2つパンパンの6㎏でした。

拾ったゴミの合計は6kgでした!
靴底、靴紐、スパッツの紐が多く落ちていました。
特に目立った軍手・手袋類とペットボトル
左半分は全部軍手・手袋です!!
同じ日の富士宮ルートで回収したゴミ(計2.5kg)
風が強かったせいか、傘やレインカバーが落ちていました。また、外国の方が持ってきたと思われる横断幕もありました。