2016.09.27

平成28年度夏山登山シーズンの富士山日記について(振り返り)

富士山日記第57号(執筆者 環境省 箱根自然環境事務所 小口)

 

今年の富士山は山梨県側が7月1日、静岡県側が7月10日に開山し、閉山は両県とも9月10日となりました。 その間の登山者数は約24.8万人でした(環境省が8合目に設置した赤外線カウンターによる計測値:詳細は下記、関東地方環境事務所のホームページを参照)。

この間、環境省職員より、混雑が見込まれる週末にパトロールを実施した他、各種の調査等の業務も含めますと、相当の日数、富士山に登ったことになります。その際に気づいたことや、これまでの経験等から、富士山に適正かつ安全に登っていただけるよう、様々な情報や注意事項等を富士山日記としてお知らせしてきました。
また、今年度より、ツイッターを使った発信も試みており、こちらについては、閉山後も機会を捉えて発信を続けていきたいと思います。

 

私もこの夏、およそ10年ぶりに富士山に登りましたが、実際に自分の目で見て感じたことが沢山ありました。トイレや山小屋は快適になっていましたし、登山道上のゴミも少なく、だいぶきれいな山になったな、という印象を抱きました。反面、混雑する5合目ではゴミが多く、たばこの吸い殻も目立ちました。また、登山のマナーを知らない登山者も多く見かけたのも事実です。また、お盆明けでは、残念ながら登山道でもゴミが多く、弾丸登山の方のトラブルも耳にしました。

 

今年の富士山の登山シーズンは終わりましたが、今年感じたことも踏まえ、来年のシーズンではより適正かつ安全に富士登山を楽しんでいただけるよう、取り組んでいきたいと思います。