2019.08.07

8月1日の富士山

富士山日記第78号(執筆者 環境省 沼津管理官事務所 山田優子)

8月1日(木)に富士山富士宮・御殿場(プリンス)ルートの巡視に行ってきました。
早いもので開山からもうすぐ1ヶ月です。山肌には雪がなくなり、すっかり夏の富士山になりました。
巡視の朝は快晴で梅雨明けを感じていましたが、標高が上がるにつれて薄曇りの中の登山になりました。
しかし、登山道脇の植物はここ1ヶ月で随分大きくなったのを感じました。

6月26日:富士宮五合目からの富士山様子
まだ雪が残っています
8月1日:富士宮五合目からの富士山様子
緑が山頂付近まで増えました

気温も高く薄着で登山されている方も多くみられました。
登りはじめは薄着でも大丈夫ですが、標高が高くなると気温が下がり(標高差100m毎に-0.6℃)山頂では真夏でも真冬並みの気温になることもあります。休憩中などに、汗で体が冷えてしまうので防寒着は必ずお持ち下さい。

登山道はこの時期にしては比較的空いていました。
子供達の夏休みが始まり、小さなお子さんや、小学生・中学生をたくさん見かけ、すれ違う子供達の「こんにちは!!」にはたくさん元気をもらいました。
巡視の際、どこにいっても挨拶を交わしますが、国や年齢を越えて心が通い合えていいなと思います。
長い登山で下を向きがちですが、顔を上げて挨拶すると「がんばろう!」と言う気持ちになります。

また、小さな子供の下山の様子を見ていると、両親より先に元気よく降りてきていました。富士山のルートは迷いにくいですが、保護者の方は下山の際疲れていても足場は細かい溶岩や岩が多いので、小さなお子さんからは目を離さないようにして下さい。
また、団体の登山者も多く見られましたが、これから登山道が混み合ってきますので、基本登り優先ですが、登山道が狭いところもありますので、譲り合って楽しい登山にして下さい。

8月1日:混み合った登山道

登山道のゴミは少なかったですが、無意識に落としてしまった飴の袋や、休憩中に置き忘れた帽子・手袋、ペットボトル、飲料缶などが見られました。休憩後、出発する時は振り返り自分の居た場所に忘れ物がないか確認して下さい。
引き続きゴミの持ち帰りにご協力お願い致します。

8月1日:山頂から見た剣ヶ峰
8月1日:宝永山山頂にいたツノアオカメムシ