2014.07.25
登山道のゴミの状況について
富士山日記第7号(執筆 環境省 箱根自然環境事務所 秋月)
ゴミを拾って、笑顔をもらって
富士山の話をする上で、必ずと言っていいほど出てくるのが、ゴミ問題。さまざまな団体が問題の解決のために日々尽力しており、私たち環境省も問題解決に尽力しています。
7月19日、20日に環境省職員でパトロールを行い(4登山道)、登山道の状況などの確認をしながらゴミを拾ってきました。須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルートはゴミの量は少なかったですが、登山者数の多い吉田ルートは、さすがにゴミの量が多めでした。
パトロール中に利用者の方から、「ありがとう」と声をかけていただけたことが励みになりました。今後もパトロールは続きますので、姿を見かけたら気軽にお声かけください。
7月19日、20日に環境省職員でパトロールを行い(4登山道)、登山道の状況などの確認をしながらゴミを拾ってきました。須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルートはゴミの量は少なかったですが、登山者数の多い吉田ルートは、さすがにゴミの量が多めでした。
拾ったゴミの量
拾ったゴミの量 | 7月19日 | 7月20日 |
吉田ルート | 3.0kg | 4.4kg |
須走ルート | 1.0kg | 0.75kg |
御殿場ルート | 0.2kg | 2.3kg |
富士宮ルート | 1.4kg | 0.9kg |

ゴミを拾う環境省職員(撮影:房村)

回収したゴミの測量(撮影:山岸)
ゴミの種類
飴の袋やたばこの吸い殻といった小さなものから、ペットボトルや帽子等の大きなものまでたくさんの種類が落ちていました。
ほとんどが、置忘れや何かの拍子に落ちてしまった”不意の落し物”だと思います。カバンの中や、チャックのついたポケットなどの物が落ちにくい場所にしっかりとしまいましょう!
ところで、落ちていた物の中に、トレッキングポールのキャップやスパッツのゴムなどがたくさんありました。出発前に、きちんと装着されているかを確認し、できれば予備を持って行ってもいいかもしれませんね。
今回のゴミ拾いで驚いたのは、使用済みの携帯トイレが落ちていたことです。ちゃんと持って帰って処分しないと、本末転倒です。さらに驚いたのは、汚物でいっぱいになったペットボトルでした。どうしても我慢できなかったのかもしれません。富士山にはトイレが設置されていますので、非常手段をとる前に、ぜひご利用ください。また、登る前にトイレに行くことをお勧めします。

よく見ると、靴の底まで…(撮影:房村)
ゴミを拾っていると、利用者の方々に声をかけていただけたり、景色を楽しみながらゆっくり登れたりと、うれしいことがたくさんありました。
個人でゴミを拾うことは難しいので、ゴミ袋を持参してゴミを残さないことから始めるのもいいかもしれませんね。