2016.08.25
日本三大奇祭~吉田の火祭り~
富士山日記第52号(執筆者 環境省 富士五湖自然保護官事務所 小西)
皆さん、日本三大奇祭を知っていますか?諸説ありますが、一般的には
- 御柱祭(長野県諏訪市)
- なまはげ柴灯祭(秋田県男鹿市)
- 吉田の火祭り(山梨県富士吉田市)
と言われています。
「御柱祭」は大きな木に大勢の人がまたがって坂を下る「木落とし」の映像を
TVで目にする事も多く、ご存知の方も多いかと思いますし、
なまはげもよくTVで見かけます。
それに比べると「吉田の火祭り」というのは全国的な知名度は
まだあまり高くないのではないかと思います。
400年以上の歴史を持つ祭り

奉奏される太々神楽(27日)
「吉田の火祭り」は毎年8月26・27日に富士山の
山じまいの祭りとして富士山の麓である富士吉田市
の北口本宮冨士浅間神社と諏訪神社で開催されています。
400年以上前からおこなわれていたと考えられていて、国指定重要無形民俗文化財にも指定されています。
<1日目>70本以上の松明が夏の夜を焦がす

26日は神社を出た2台の御神輿が参道を練り歩き、
御旅所(神輿が休憩・宿泊する場所)に安置されたのち、参道に置かれた70本以上の大松明に点火されます。
松明が夜空を焦がす様子はとても幻想的です。
<2日目>クライマックスを迎える「すすき祭り」


2日目は神輿が神社に戻り、すすきの玉串を持った氏子や一般の人が 2基の神輿に従って境内を勢いよく7度回り、祭りの熱気は最高潮に達します。その後、神輿が戻され厳かに終了します。
また、火祭りで重要な役割を果たす地元の青年で構成されている「祭典世話人」達が何か月も前から準備を重ねた後、その重責を果たし感極まって涙している姿は感動的です。
火祭りという名と松明のため1日目が有名ですが、「すすき祭り」とも呼ばれている2日目の方が良いという地元の人も多いようです。特に神輿をかつぐことができない女性が多く参加します。
また、火祭りで重要な役割を果たす地元の青年で構成されている「祭典世話人」達が何か月も前から準備を重ねた後、その重責を果たし感極まって涙している姿は感動的です。
火祭りという名と松明のため1日目が有名ですが、「すすき祭り」とも呼ばれている2日目の方が良いという地元の人も多いようです。特に神輿をかつぐことができない女性が多く参加します。
富士山と共に生きてきた文化をいつまでも・・・・
400年以上前から続く祭りを見ると改めて富士山が文化・歴史の源であることを感じます。これからも自然はもちろんのこと、富士山にまつわる様々な文化・歴史を大切にしていきたいです。