富士山のゴミ、少しの気遣いで減らせます!
富士山日記第66号(執筆者 環境省 富士五湖管理官事務所 小西)
今年の富士山シーズンも残り1か月を切りました。
日が短くなってきたり、トンボを見かけるようになったり、と早くも秋の気配を感じます。
8月5日(日)に環境省職員9名で清掃登山を実施し、合計9.15kgのゴミを回収しました。



登山道に落ちているのはこんなゴミ!
こんなゴミ、あんなゴミ、拾ったゴミを分別すると、色々見えてきました。

- 飴の袋
- ウォーキングポールの先端キャップ
- ペットボトル(空ボトルも中身が入ったものも)
- 手袋、軍手
- タオル、手ぬぐい
- ティッシュ、ウェットティッシュ
このようなゴミの多くが意図せずに落としてしまったと思われますが、悪気がなくても落ちてしまえば同じゴミです。
そして、ゴミはゴミを誘発してしまいます。
「うっかりゴミは減らせます」!
少しの気遣い・注意でこうした「うっかりゴミ」を減らすことができます。
登山者の皆さん一人一人が気を付けていただけると嬉しいです。
<飴の袋 / ティッシュ・ウェットティッシュ>
ポケットにいれたつもりが落ちてしまったり、ポケットから何かを取り出す時に飛び出してしまったりしていると思われます。

<ウォーキングポールの先端キャップ>
本当に沢山落ちています。キャップがないと先端が尖っているため、周囲の人にあたった時などにも危険です。少しずつ緩んできてしまうので、緩んでいないかこまめにチェックしましょう。

<ペットボトル>
リュックを置いた時に横のポケットから落ちてしまっているのをよく見かけます。

<手袋・軍手>
着けたり外したりが多いので、すぐ取り出せる所にいれておきたいアイテムですが、外した時に片方落としてしまったり、ポケットから落ちたりしてしまうことが多いと思われます。

<その他>
意外と多かったのが、スパッツ・ゲイターの靴の下に通すストラップです。長時間、砂礫地をズリズリと下山するため、こすれて切れてしまうと思われます。

また、タバコの吸い殻や岩の下に隠したバナナの皮など、明らかなポイ捨ても見受けられました。


私たち一人一人が「捨てない」という意識を持って、みんなで美しい富士山を守っていきましょう!