富士山におけるマイカーの集中問題
2009年当時の道路渋滞(富士スバルライン)
富士山では、五合目までマイカーやバスで容易にアクセスすることができるため、夏の登山シーズンには、各登山口五合目の駐車場は満車となり、駐車場に入れないマイカーによる渋滞が数kmに渡って発生することもありました。
特に、「富士スバルライン(山梨県)」と「富士山スカイライン(静岡県)」は利用者が多く、著しい渋滞が起きていました。このため、この2つの道路では、県と地元自治体が中心となって平成6年からマイカー規制を実施しています。さらに「ふじあざみライン(静岡県)」についても、平成19~21年度までマイカー規制の社会実験を実施し、22年度から本格的にマイカー規制が実施されています。
規制期間中は、マイカーによる通行は禁止され、 シャトルバス等で五合目に移動することとなります。マイカー規制が実施されることにより、混雑期の著しい渋滞を回避する事ができ、快適な利用環境を確保することができます。また、排気ガスによる環境への負荷も低減する事ができます。
しかしながら、マイカー規制期間中以外の休日には、依然として渋滞が発生しており、山麓での駐車場・路線バスの利用や利用の分散化等の取り組みを進めていく必要があります。