吉田ルート
2025.03.01

コースと施設

<登山道>
吉田ルート登り

スタート地点は、富士スバルライン五合目(標高 約2,300m)。山頂までの標高差 約1,400m。

富士スバルライン五合目 → 
六合目

  • 五合目からしばらくは平坦な広い道。
  • 泉ヶ滝で吉田口五合目へ至る道と分岐。
  • その先はやや急坂の樹林帯。洞門を抜けると安全指導センターが見え、六合目に到着。
  • 六合目には公衆仮設トイレあり。この先七合目の山小屋までトイレは無いので注意。
  • 六合目で一合目(北口本宮冨士浅間神社方面)からの吉田口登山道と合流。
  •  

<六合目の施設>
  • 富士山安全指導センター(24時間)
  • 公衆トイレ(仮設)
※いずれも開山期間中のみ利用可

六合目 → 七合目

  • 閉鎖中の山小屋「穴小屋」のすぐ先に登下山道の分岐あり。間違って分岐の先にある物資運搬用のブル専用道を登らぬよう注意。
  • 七合目の最初の山小屋までジグザグの広い道が続きます。日陰が無く熱中症に注意。
  • 最初の山小屋「花小屋」からは、急な岩場が続きます。手袋を着用し、ストックは邪魔になるのでザックにしまった方が良いです。
  • 救護所が鎌岩館の手前にあります。(開設期間要注意)
  • 八合目より手前で登山を断念する場合は、登った道を引返します。登りの登山者とお互いに道を譲り合って慎重に下山して下さい。

<六合目~七合目までの施設>
  • 七合目救護所(24時間医師が常駐。但し、開設期間は要確認)
  • 山小屋(花小屋、日の出館、七合目トモエ館、鎌岩館、富士一館、鳥居荘、東洋館)
※山小屋トイレ利用にはトイレチップが必要

七合目 → 本八合目

  • 急な岩場が続きます。夕方以降に通過の際はすぐにヘッドランプを点灯できるよう、休憩中に準備。
  • 登山者が集中する時間帯には渋滞が発生することがあります。
  • 救護所が八合目「太子舘」の横にあります。(開設期間要注意)
  • 「太子舘」手前より標高3,000mを超えるので、この辺りから高山病に要注意。
  • 八合目以上には連絡道があり、登山を断念する場合、下山道に渡って下ることが可能。
  • 「蓬莱館」で岩場は終了し、再びジグザグの登山道となります。「白雲荘」手前辺りで、日本第2位の高峰 北岳(3,193m)よりも高くなります。
  • 本八合目で須走ルートと合流します。

<七合目~本八合目までの施設>
  • 八合目救護所(24時間医師が常駐。但し、開設期間は要確認)
  • 山小屋(太子舘、蓬莱館、白雲荘、元祖室、富士山ホテル、本八合目トモエ館)
※山小屋トイレ利用にはトイレチップが必要

本八合目 → 
山頂(久須志神社前)

  • 本八合目以上は富士山本宮浅間大社奥宮の境内地です。
  • 本八合目以上は道が細い箇所もあり、御来光登山の場合、渋滞が本格化します。誘導員がいる場合には誘導員の指示に従って下さい。場合によっては日の出までに登頂できず、途中で御来光となることも覚悟して下さい。間違っても無理な追越しをしたり、ルート外の斜面を駆け登ったりしないで下さい。
  • 基本的に風を避けられる場所はありません。荒天・強風時は先に進むべきか、本八合目で慎重に判断して行動して下さい。
  • 最後の山小屋「御来光館」を過ぎると、次は九合目の鳥居。
  • 九合五勺の迎久須志神社を経て、最後の鳥居をくぐり、山頂の久須志神社前に到着。

<本八合目以上の施設>
  • 山小屋(八合五勺: 御来光館、山頂: 山口屋、扇屋)および 共同運営トイレ (山頂) 
※山小屋トイレ利用にはトイレチップが必要

<下山道>
吉田ルート下り

山頂 → 
八合目「下江戸屋(江戸屋)」

  • 吉田ルートを下る場合は、下山専用の道を下ります。※7/1~7/10(静岡側の開通時刻) の期間、山頂~本八合目の区間は登って来た登山道を通り、本八合目より下山道に下るようになります。ご注意下さい。
  • 7月10日以降、八合目「下江戸屋(江戸屋)」までは、須走ルートと同じ道。
(山頂から八合目までの標識には、吉田ルートを示す黄色と須走ルートを示す赤色の両方が表示されています。)

【!】トイレの利用と水分確保について
八合目下江戸屋(江戸屋)から下の吉田ルート下山道には山小屋がありません。また、公衆トイレは、七合目までありません。トイレはできるだけ山頂で済ませ、下山に必要な水分の確保もしましょう。ただし、山頂の公衆トイレは大変混雑するため、時間の余裕をもって利用しましょう。
 
  • 本八合目「富士山ホテル」~八合目「下江戸屋(江戸屋)」の区間に滑りやすい岩盤が露出していることがあります。転倒して骨折することもあり危険です。ストックを持っていたらストックを使い、万が一転んでも怪我をしないように腰を低くして慎重に通過して下さい。

八合目「下江戸屋(江戸屋)」 

要注意箇所

  • 八合目「下江戸屋(江戸屋)」付近の分岐点標識を見落とさないよう注意し、黄色の表示のある吉田ルートを富士スバルライン五合目方面へ下ります。
     ※須走ルートとの分岐地点は、下江戸屋手前で分岐します!

【!】無事に下山するまで気を抜かないで!
道迷い多発ポイント 八合目下江戸屋分岐
写真で示すように、吉田ルートは山小屋に隠れて見えないので、一見すると、そこが分岐点だと分かりにくいのですが、分岐の道標もあり、多くの時間帯で誘導員が立って注意を呼び掛けています。それでも御来光登山による疲れと眠気からか注意が散漫になり、目の前で呼び掛けをしているにも関わらず、道間違いをする人が後を絶ちません。
間違って須走ルートを下ると吉田ルートへは戻れません。また、須走口五合目から富士スバルライン五合目までの直通バスはありませんので、間違って須走ルートへ下った場合、八合目まで登り返すか、須走口からバスまたはタクシーを乗り継ぐしか無くなります。無事に下山するまで気を抜かず、もしグループで行動していたら、必ず、下江戸屋の分岐の所で待合せをして、全員揃ってから、正しいルートに全員で進むことを強く推奨します。
 

 

八合目 → 六合目

  • 八合目「下江戸屋(江戸屋)」分岐以降、六合目まではつづら折れのブルドーザー兼用道(ブル道)が続きます。
  • 途中に山小屋は全くありません。七合目に緊急避難用の石室(最寄り標識 No.42)と公衆トイレ(最寄り標識 No.52)、および六合目に洞門(シェルター)があるだけです。
  • 八合目 標識No.39 までは各山小屋に通じる物資運搬用の連絡道があり、緊急時には登りルートに渡ることは可能です。
  • 休憩する際、谷側の登山道脇などに座ると、落石などを引き起こす危険があります。つづら折れの箇所の山側で休むようにし、休んでいる間も上から落石が来ないか、グループの誰かが常に注意を払うようにして下さい。
  • ルート外の斜面は崩れやすく、大変危険です。つづら折れが面倒だからと斜面を直接下る行為は、自分が危険なだけでなく重大な落石事故を引き起こすおそれがあるので、絶対にしないで下さい。

緊急避難石室(七合目 最寄り標識No.42)
洞門(シェルター)(六合目)

六合目 → 
富士スバルライン五合目

  • 七合目トイレからしばらく下ると、六合目で登山道と合流。
  • 六合目は、吉田口登山道との分岐にもなっているため、「富士スバルライン五合目」方面へ進みます。

 
スバルライン五合目へ行くには六合目で左に曲がって安全指導センターの前を通るのが最短コース。
【!】分岐点に注意!
吉田口登山道を下ってしまった場合は、五合目の佐藤小屋まで下り、そこから富士スバルライン五合目までの登山道を利用します。
※体力に余裕がある場合は、六合目から吉田口五合目まで下ってみましょう。六合目から下は樹林帯の中を下ります。途中、経ヶ岳などの歴史的資産もあるので、一味違った富士山を味わうことができます。吉田口五合目までの間の星見平には「星観荘」、五合目には「佐藤小屋」があり、トイレも利用できます。
 

主要施設

救護所

七合目救護所 (鎌岩館手前)
八合目救護所 (太子舘横)
  • 救護所は、スバルライン五合目、七合目と八合目にあります。
  • 体調がすぐれないときは、早めに利用しましょう。
【!】五合目救護所は看護師が日中常駐し、七合目と八合目の救護所は医師が24時間体制で診療にあたっていますが、必ず開設期間を確認のうえ利用してください。

登山情報提供施設

五合目総合管理センター
  • 山梨県富士山五合目総合管理センター
  • スバルライン五合目の登山道入口に最も近い施設に設置されています。
  • インフォメーションセンターの案内人や警察官などが日中常駐しています。
  • インフォメーションセンターでは、富士山の自然や環境保全安全登山やマナーに関する様々な情報をワンストップで提供しています。
  • 傷病者や事故発生時における対応のほか、行方不明者の捜索対応を行います。吉田ルートでの登下山中に救助が必要になった場合は、まず、この富士山五合目総合管理センターへ連絡しましょう。
  • 自然解説員が常駐し、付近の自然情報を提供しています。また、五合目周辺やお中道、奥庭などの自然解説(エコトレッキング)も行っています(事前申込制)。
     

   <問い合わせ先>

■富士山五合目周辺公園利用協議会事務局
 富士山五合目総合管理センター(開設期間:5月~10月)
 電話:0555-72-1477(午前9:00~午後4:30)
 富士山五合目総合管理センター(開設期間以外:11月~4月) 
 (富士吉田市外二ヶ村恩賜県有財産保護組合内)
 電話:0555-22-3355(午前9:00~午後5:00 土、日、祝日、年末年始除く)  

  • 富士山安全指導センター
  • 六合目に設置されており、開山期間中24時間体制で登山者への安全指導、救急連絡、気象情報の提供を行い、安全登山のチラシも配布も行っています。
  • 安全対策用ヘルメットの無料貸出も行います(数に限り有り)

   ※デポジット制(預り金:2,000円/個)
    返却時に紛失、破損等がなければ全額返金

売店・休憩所

  • 富士スバルライン五合目には、5軒の売店があります。
  • 売店や食堂のほか、休憩室、宿泊施設を備えている施設もあり、高度順応のために利用することもできます。
  • コインロッカーやコインシャワーのある施設もあります。

郵便局

  • 富士スバルライン五合目の五合園レストハウス内にあります。

※五合目駐車場に関しては、アクセスとマイカー規制のページをご確認下さい。